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ANSWERLESSジャケット
ChiekovskyメンバーによるANSWERLESS解説です。
曲の裏話なんかも色々と・・。
上段:Chieko 下段:NaOHとなってます。

「前略、花の散るらむ」作詞・作曲 Chieko
アルバムの中でもChiekovskyの曲の中でも人気の高い曲です。 私のとても身近な人と、ちょうど桜の咲く季節に永遠の別れをしました。 天気の良い暖かい日で、葬儀場の庭に桜の花びらが積もっていく様子が 絵画的で美しく、その風景を思い起こしながら作った曲です。 「行く河の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず」という鴨長明のフレーズが はまっているところが気に入っています。 歌うときにはいつも盛り上げるポイントを押さえつつ、感情を込めすぎないように 明るめのトーンで歌うように気をつけています。
レコーディングをはじめてかなり最初の方に手がけた曲です。 でも間奏部分は最後まで残ってしまっていたので、仕上がりまでには ほぼ1年かかっていたりします。バッキングも色々と試行錯誤しましたね。 エレキを入れてたこともありました。ギターが3本重なっているのはChiekovskyでは 結構多目ですね。ちなみに3本ともMartinDMの音です。 間奏の非常に譜面に置きづらいタイミングで弾いているギターが自分では気に入っています。
「晴海通り」作詞・作曲 Chieko
特に私は物事を断定的に言い切れない人間なので(笑)、逆に決め付けられると 「何でそう言い切れるの?」と反発を感じてしまうことがあります。1つの 物事にも1つの人間関係にも色んな面が含まれるし、時にそれらは矛盾していたり 一貫していなかったりする。その間で揺れ動く心情をテーマにした曲です。 後半の「・・まだ迷ってる〜言うの?」の部分は息つぎがすごく難しかったんですよ! みなさん、歌ってみてください(笑)
淡々と、でも曲全体がクレシェンドしていくような感じにしたくて、その2つの 相反したものの落しどころに苦労しました。普段エレキはほとんど弾かないので、 リード(?)を弾くのに音作りからフレーズ作りまで相当苦労しました。 30畳ほどある広い練習室に一人で行き、音の跳ね返りなどから部屋の隅に陣取り 延々とバッキングのギターを録音したことが印象に残ってます
「You say」作詞・作曲 Chieko
この曲は低い声と高い声が頻繁に行き来するので、歌うのがすごく難しい・・ と思っていましたが、レコーディングでは意外とノリで気持ちよく歌えました。 コーラスは結構微妙なところを狙って入れてみましたが、どうでしょうか? 最初に作ったときは2番のAメロの詞は違っていたのですが、以前ライブで 歌うことになったときに少し短くしようということで現在の歌詞に変えました。 でも変えたその部分が評判良くて良かったです(笑)
この曲もかなり初期に出来た曲なんですが、 イントロが短くなったり、曲が短くなったり、歌詞が変わったりと結構形を変えてきました。 こういう曲って他にはないですね。フリージアは初めと若干歌詞が変わってるけど。 この曲のエレキはGibsonのES335を指で弾いてます。はじめはJazzChorusを通してマイク録りをしたのですが、 音像がぼやけてしまったので、ラインで録りなおしました。
「流れ星」作詞・作曲 Chieko
刺激的、挑発的、扇情的な曲をよく耳にしますが、刺激的な言葉を使って、かつ、あくまで ストイックでプラトニックな曲を書こう、と思って書いた曲です。弾き語り的なルーズ さを出すために、本当はVoとAgの一発録りをしたかったのですが、機材の都合で 出来ず、その辺で工夫&苦労しました。聞いた印象以上には手のかかってる曲です。
はじめはギターとボーカルと、マイクを1本ずつ使ってライブのような一発録音を してみました。使ったのはAKGのC3000B(G)とAudio TechnicaのAT4050(Vo)の2本のコンデンサマイクです。 ところが、録った音を聴いてみると音のクオリティーが全然違っていて(AT4050の方が良い。C3000Bはなんかフィルターを通してあるように聴こえた) 結局VoもGもAT4050で別々に録りました。この曲はクリックを聞かずにやっているので、後から音をかぶせるときに タイミングが取りづらく、苦労しました。
「ヘヴン」作詞・作曲 Chieko
愛する人と結ばれること、が恋愛の究極の形なのか?決して結ばれ得ない恋愛こそが 実は真に純粋と言えるのかも・・・という発想から書いた曲です。と言っても 説得力ないですね(笑)。片思いって、空回りで「はぁ〜」とため息しつつ、でも片思い ならではの醍醐味というものもあると思います。この曲は、アレンジ次第ですごくハードで カッコ良い風にもする事ができると思いましたが、そういった一人相撲の滑稽さとか、 不甲斐ないながらも相手を思う楽しさ、みたいなものを感じさせるアレンジにしたいと 思いました。 エレキのOhNOさんには、「確信犯的酔っ払い風」とか、「理性ありながらラリッてる風」 とか、「しょぼいんだけどカッコよく」などと曖昧な注文をしましたが、その辺の押さえどころ、 引きどころが絶妙です。レコーディングという点では一番楽しかった曲です!
はじめは結構派手に動く感じのベースを作ったんですが、この曲の持つルーズな感じに 合わせるためにもう一度頭から作り直してます。 ピアノはレコーディングに使った練習室にあったYAMAHAのアップライトピアノで、上蓋を開け、2本の コンデンサマイクを低音側と高音側に差し込む感じで録りました。最終的には両方の音を混ぜ合わせて ピアノパートを作ってます。 あと、OhNOさんとRivertusStudioで、音作りしながらエレキのレコーディングしたことを思い出します。 OhNO技術が高いのももちろんですが、タイム感の良さにはホントびっくりでした。 何というかChiekovsky的「幸福論@椎名林檎」って感じでしょうか?
「あなたの愛情の対象」作詞・作曲 Chieko
すごく暗い曲ですが、ライブでは人気の高い曲です。 それまで、内向的な詩に明るい曲でバランスをとっていたところがあったので、 詩も曲もマイナー調のこの曲は、人に聞かせるのに勇気が入りました(笑)。 そしてまた、ネガティブな状況の歌が多かったのですが、これは、「愛されている」という シアワセな状況の中でフッと感じる隙間みたいなものを歌ってみました。
デモ段階ではドラム、ピアノなども入って結構ゴージャスな感じだったのですが、 何度かライブでやるうちに、シンプルなギターとボーカルだけの形に落ち着きました。 この曲はクリックを聞いてやってます。アルバムに入れたのは一度レコーディングが、 終わった後にテンポを落として再レコーディングしたものです。 間奏後のタイミングの取り方が難しかったですね。 間奏後のlalala..の部分は、Voパートをダブルにして、片方をディレイで飛ばしてます。
「It's my turn」作詞 Chieko 作曲 S.Hiraoka , Chieko
この曲は、Chiekovskyの曲の中で、唯一、他の人と共作している曲です。 サビのフレーズを共作者(S.Hiraokaさん)がある時聞かせてくれて、 それに英語の歌詞をつけてみたところとても良い雰囲気だったので、曲にまとめました。 間奏のコード展開は、私が「こう、空気がガラッと変わる感じ・・・」(いつも こんな感じの曖昧な言い方をしています。はは。)と言って二人でディスカッションを 重ねて、NaOHがこのようなコードをつけました。気に入っています。
これもリードギター、間奏に苦労しました。間奏は自分の中では今までにもっとも 速いフレーズだったので、まともに弾けるようになるまで連日練習してました。 甘い音にしたかったので、慣れないクラッシックギターで弾いているので、 余計に苦労した部分もあったかもしれません。
「このキスが終わったら」作詞・作曲 Chieko
いつも曲を作る時は、ギターでのアレンジを想定して作ります。この曲も当初は何気なく ギターで作ってみたのですが、出来心でピアノ伴奏をつけてみたところ、意外とハマッて いることに気づいたのでした。「ANSWERLESS」中、唯一ピアノベースのアレンジの曲です。 そんなわけで、ライブでもほとんどやった事がなかったので、アルバムで初めてこの曲を 聴いた人も多かったと思います。 ピアノの録音はとにかく苦労しました・・・でも仕上がりは、思いの外評判いいんですヨ!
この曲のリードギターがANSWERLESS最後まで残った部分でした。 はじめはエレキで入れる予定だったんですが、どうもエレキでフレーズを弾いても 細かいニュアンスとが出せなくて、最後の最後でアコに切り替えました。 とにかく何度もこの曲のレコーディングには泣かされました。 OhNOさんに教わったChop(風)の弾き方もがんばって入れてみたりしてます。 ピアノはヘヴンで使ったピアノと同じです。
「フリージア」作詞・作曲 Chieko
Chiekovskyの代表的な曲です。まだこんな風に音楽活動をするとは思ってもみなかった、 かなり初期の頃に作りました。 大事な人との別れをテーマにした曲です。それはとても悲しいし、簡単に整理のつかない 色んな気持ちを残すものです。でも自分は自分の明日を生きていかなくちゃいけない。 その時に、その悲しみを切り捨てて忘れ去るのではなく、ちゃんと心に認めて、持ち続けながら 生きていきたい。悲しみや絶望や心に溢れる色んな思い、それはツライことだけど、それでも、 そんな感情を知りもしない人生に比べたら、豊かなものをあなたからもらった・・・ 悲しみやあきらめを知りながら、なおかつ希望を持って生きていく、ということは、 今後も、色んな形で表現していきたいなぁと思う重要なテーマです。 この曲のボーカルは、約1年のレコーディングの間に何度も録り直したのですが。。。結局、色々録った結果、一番最初のテイクを使うことに なりました。
この曲の間奏の変則的なコード進行はワタシが作ったものなのですが、 コードにメロディーが上手い具合に乗らず、作った過去の自分を恨みました(笑) アルバムではベースソロみたいな感じになっていますが、このベースは結構気に入ってます。 初めはここにギターソロを被せようと色々なパターンを考えたんですが、結局今の形に落ち着きました。
「日はまた昇る」作詞・作曲 Chieko
確かこの曲が、Chiekovskyの一番最初に出来た曲です。 完成形もまったく想像せずにメロディー、詩、コード進行だけで作った曲だったので、 いざアレンジを考える段階になって困りました。どんな形にまとめようかなーと。 最初は、パーカッション入れて、ギター重ねて、ベース入れて・・・とかNaOHと話して いたのですが、最終的にアコースティックな形に収まりました。 アレンジとしてアコースティックな分、個々の演奏は非常に気を配りました。 ボーカルとコーラスは、結局スタジオで録ったものが気に入らず、Rivertus Studio(家)で 何度も何度も録り直しました。あっさりした曲なのにタイヘン難しかったです。
この曲はギターの録る時のマイクの位置をちょっと普段と変えました。 普段のマイク位置はサウンドホールと12フレットの間くらいなんですが、この曲だけ右手よりさらに右のボディー部分に マイクを設置してレコーディングしました。どちらかというと「鮮やか」ではなく「くすんだ」あるいは「ちょっとざらっとした」感じの音色になっている んじゃないかと思います。あと微妙な「揺らぎ」みたいなものを入れたかったのですが、どうでしょうか?
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