「前略、花の散るらむ」 白い花びらが風に散って地面を埋め尽くす 私の悔いも迷いも全部消し去って 春の陽射しをこんなに恨んだことは無かった 時の流れは容赦なく私達を隔てゆく 認められないわけじゃないし 責めたりなんかもしていない 私ひとりの努力で何もかも解決するはずも無い 生きてるってことだけで立ちはだかる限界を 私は許せなかった あァ 長い冬を越え 今年もあの桜が咲き誇る 私はそれを あなたにも見て欲しかった 始まって終わることの繰り返し それだけなのに 私を襲う挫折感や敗北感はなんだろう? 「行く河の流れは絶えずして しかも元の水にあらず」 この世の理さえ今の私には淋しくてたまらない 誰かの傷や痛みを代わることはできないのに どうして人は誰かを愛したりするの... 一年後また 何事も無かったように花が咲く 私はきっとあなたのことを思い出す あなたのことを思い出す